IT業界の元請け・下請けの多重構造

システムを開発するときは、いくつかのステップを踏みますが、
だいたい、要件定義・設計工程(何をどうやって作るか決める工程)が上流、
開発工程(プログラム設計を含めた実際にモノを作る工程)が下流、
なんて分類されております。

携わる人の単価で考えると、上流工程から下流工程に向かって下がっていきます。

システム開発を行うとき、通常、プログラムを作ってテストする段階(下流工程)で
一番人手が必要になります。

でも、どこの会社もそんなにたくさんの人がいるわけではなく、
かつ下流の工程の方が単価が安いので、自分の会社ではやらずに、
どんどん下の会社に仕事が流れていくことになります。

自分たちの会社で全部やるより、単価の安い会社やフリーランスに投げて、
その差額をフトコロに入れた方が、利益(売上)が上がるんですね。

建物を作るときに、一番最初の基本的な設計は大企業でやって、
実際に建てるときには、いろんなところから人を集めて・・・
っていうのと同じです。
(極端な例ですが、設計士がコンクリ塗ったりしないでしょ?)

実際、システム開発の現場で働いている人を
『デジタルドカタ(土方)』『ITドカタ』なんて呼びます。


以下は、ちょっと規模が大きめのプロジェクトを前提にして。

システム開発を発注するお客様に対して、
直接システム開発を受注している会社が「元請け」と呼ばれます。

で、当然ながら、「元請け」だけで開発が全部できるわけではないので、
元請けは、基本的にお客様との調整やプロジェクトの管理、
システム開発の舵取りに注力します。

その結果、実際に設計や開発で手を動かすのは、元請けから仕事をもらう会社、
つまり「下請け」ということになります。

元請けは、システムをいくつかに分割し、1次下請け企業に再発注します。
(ここで、元請け・下請けの関係が親会社・子会社だと、
「コレ全部お願いね♪」と、いわゆる〔丸投げ〕が行われることもあります・・・。
当然、親会社はしっかりとマージンを取って、ね。いい商売です♪)

システムを機能ごとに分割したものをサブシステムといいますが、
このサブシステムごとに、別の会社に再発注することが多いみたいですね。

1次下請けは、このサブシステムをさらにパーツごとに分け、
マージンをとって、2次下請けに投げます。

2次下請けは、自分のところではまかないきれない部分や、
泥臭い部分(テスターと呼ばれるテスト専門の要員とか)を
さらに3次下請けにまわし・・・。

という構造です。
当然ながら・・・、下に行くほど、取り分が減っていきます。

ホントに大きなプロジェクトでの例を上げると、
以下のような構造になるでしょうか?えぇ、独断と偏見ですみません(笑)

 偉さお給料役割など
お客様神様☆把握せずシステムを欲しがる
元請けえらい!給料がいい!コンサル的な立ち回り
(だいたい大企業)
1次下請けそこそこえらい!そこそこ給料がいい!俗に言う上流工程が
できる可能性大!
2次下請け状況にもよるが
普通レベル
給料は悪
残業で稼げ!
上がダメな場合は
上流工程ができるかもネ
3次下請け以降だいたい手足給料は悪
残業で稼ごうとしても
出ないことも(涙)
詳細を押さえると
強くなれる可能性も・・・
残っていると思いたい


下請けに投げるときに、『偽装請負』や『二重派遣』の問題なんかが
出てくるのですが、それは追々、別のエントリで説明しますね。

ブログランキングへ
トラックバックURL
是非!コメントをどうぞ♪
名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
書いてるヒト
いつの間にか、三十路の女。
ハルです。
訳あって会社を辞め、悠々自適のフリーエンジニア生活♪・・・とは、なかなか行かず。あぁ、人生っていろいろ。

このページに迷い込んだ記念にぜひ・・・ブログランキングへ
コメント

livedoor プロフィール
livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)